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COCO & CHIKUWA

おかね

猫の去勢・避妊手術の費用|手術料は去勢12,500円・避妊22,500円。ただし全身麻酔が別に11,250円立つ

このページのまとめ

猫の去勢・避妊手術の費用を、日本獣医師会の全国調査(回答1,096施設)の原文だけで整理しました。手術料の中央値は去勢12,500円、避妊(卵巣子宮切除)22,500円。ただしこの調査の手術料はすべて麻酔料を含みません。同じ調査で全身麻酔の中央値は11,250円あり、去勢の手術料とほぼ同じ大きさの項目がもう一つ立っています。術前の血液検査・入院料・抜糸まで、手術のまわりに立つ項目の中央値と「対応外」の割合を全部並べました。合計額は調査に無いので出しません。飼い猫向けの助成は東京の新宿・世田谷・荒川の3区で確認でき、去勢2,500〜3,000円・不妊4,000〜6,000円が戻ります(2026-08-22に再確認)。

猫の手術料は、日本獣医師会の全国調査(回答1,096施設)で、去勢が中央値12,500円、避妊(卵巣子宮切除)が中央値22,500円でした。

ここまではよそのページにも書いてあります。このページで先に渡したいのは、そのすぐ隣にある数字のほうです。

この調査の手術料には、ぜんぶ「※麻酔料除く」の注記が付いています。そして同じ調査の全身麻酔は、中央値11,250円です。 去勢の手術料12,500円との差は1,250円しかありません。つまり手術料の一覧を見ているとき、私たちはほぼ同じ大きさの項目をもう一つ見落としています。

以下、手術のまわりに立っている項目を、出典と確認日つきで全部並べます。合計額は書きません。理由も最後に書きます。

手術料(全国調査の中央値と分布)

使うのは日本獣医師会(JVMA)が全国の診療施設1,096件から回答を得た『家庭飼育動物(犬・猫)の診療料金実態調査』(令和5年9月公表)です。調査期間は令和3年8月2日から10月25日。回答率は開業会員構成獣医師6,739名の16.2%なので、母集団には偏りがあります。

手術中央値いちばん多い金額帯「対応外」金額を答えた施設
猫の去勢12,500円10,000〜15,000円未満 356件(32.5%)18件(1.6%)1,065件
猫の避妊(卵巣子宮切除)22,500円20,000〜25,000円未満 352件(32.1%)35件(3.2%)1,047件
猫の避妊(卵巣切除)22,500円―(「対応外」が最多)599件(54.7%)446件

出典: 日本獣医師会『家庭飼育動物(犬・猫)の診療料金実態調査』令和5年9月公表(2026-08-22確認)/すべて麻酔料を含まない手術料。「金額を答えた施設」は1,096件から「対応外」と無回答を引いた数

去勢の分布は、下のほうに固まります。5,000円未満が26件(2.4%)、5,000〜10,000円未満が233件(21.3%)、10,000〜15,000円未満が356件(32.5%)、15,000〜20,000円未満が329件(30.0%)。20,000円未満までで86.2%です。そこから上は急に薄くなり、20,000〜25,000円未満75件(6.8%)、25,000〜30,000円未満22件(2.0%)と続きます。

避妊(卵巣子宮切除)は一段上にずれます。15,000〜20,000円未満201件(18.3%)、20,000〜25,000円未満352件(32.1%)、25,000〜30,000円未満230件(21.0%)で、この3つの帯だけで71.4%です。

手術料の外側に立っている項目

ここがこのページの本題です。同じ調査の別の節に、手術のまわりで名前が挙がる項目が並んでいます。中央値と、その項目を「対応外」と答えた施設数を、原文のまま出します。

項目中央値いちばん多い金額帯「対応外」
全身麻酔11,250円10,000〜12,500円未満 289件(26.4%)16件(1.5%)
鎮静4,000円3,000〜5,000円未満 441件(40.2%)15件(1.4%)
局所麻酔2,500円1,000〜2,000円未満 341件(31.1%)70件(6.4%)
採血料750円1,000〜2,000円未満 371件(33.9%)7件(0.6%)
血液検査(CBC)1,500円1,000〜2,000円未満 494件(45.1%)16件(1.5%)
血液検査(生化学スクリーニング)6,250円5,000〜7,500円未満 389件(35.5%)11件(1.0%)
入院料(猫)2,500円2,000〜3,000円未満 498件(45.4%)26件(2.4%)
初診料1,500円1,000〜2,000円未満 833件(76.0%)0件(0.0%)
再診料750円500〜1,000円未満 848件(77.4%)0件(0.0%)
抜糸750円500〜1,000円未満 531件(48.4%)5件(0.5%)

出典: 同上(麻酔料・血液検査・診察料・入院料・一般処置の各節/2026-08-22確認)。麻酔料と血液検査と抜糸は、この調査では犬と猫を分けていません

読み方の注意を3つ書きます。

ひとつ。この表の数字を足さないでください。 どこまでがセット料金で、どこから別建てなのかは病院ごとに違います。この調査は項目ごとの料金を集めたもので、組み合わせを尋ねた設問がありません。足し算をした金額は、どの猫の請求書とも一致しません。

ふたつ。初診料と再診料は「対応外」が0件でした。1,096施設が全部答えています。手術料には「対応外」が18〜599件あるのと対照的です。窓口で必ず立つ項目と、病院によって無い項目が、同じ調査の中に混じっています。

みっつ。無料の回答が集まる項目があります。採血料は321件(29.3%)、抜糸は264件(24.1%)が「無料」でした。いっぽう手術料の区分は「5,000円未満」から始まり、そもそも無料の選択肢がありません。

同じ22,500円でも、答えた施設の数が2倍以上ちがう

猫の避妊手術には、卵巣だけを取る「卵巣切除」と、卵巣と子宮の両方を取る「卵巣子宮切除」があります。この調査ではどちらも中央値22,500円で、金額は同じでした。

分かれたのは金額ではなく、答えた施設の数です。卵巣子宮切除で「対応外」と答えたのは35件(3.2%)、金額を答えたのは1,047施設。卵巣切除は「対応外」が599件(54.7%)で、金額を答えたのは446施設でした。同じ22,500円という数字を、2倍以上ちがう母数が支えています。

なぜ差が出るのかは、この調査に書かれていません。書かれていないことをこのサイトで推測はしません。術式の選択は医療上の判断なので、猫の状態を診ている主治医と相談してください。

犬と比べると、猫は5,000円ずつ低い

この調査は犬と猫を別の設問にしています。並べるとこうなりました。

手術
去勢12,500円17,500円
避妊(卵巣子宮切除)22,500円27,500円
避妊(卵巣切除)22,500円27,500円

出典: 同上(2026-08-22確認)/いずれも中央値・麻酔料除く

3項目とも、犬のほうが5,000円高い並びになりました。ついでにもうひとつ、原文を見ていて気づいたことを書いておきます。この調査には「不妊手術の体重別料金設定はありますか」という設問があるのですが、尋ねているのは犬去勢・犬避妊(卵巣切除)・犬避妊(卵巣子宮切除)の3つだけで、猫の設問がありません。犬去勢では83.5%、犬避妊(卵巣子宮切除)では86.1%が「ある」と答えています。猫について同じことを聞いた資料は、この調査の中に見当たりませんでした。

助成金(東京都内3区の実額)

自治体によっては、手術費の一部を助成してくれます。ただしここに大きな落とし穴があります。多くの区は「飼い主のいない猫(野良猫)」だけを対象にしていて、飼い猫は対象外です。家で飼っている猫が使える助成は、区によって有無が分かれます。

飼い猫向けの助成を確認できた、東京都内3区の実額です(2026-08-22に各区の公式ページで再確認・金額の変更はありませんでした)。

対象オス(去勢)メス(不妊)事前申請
新宿区飼い猫2,500円4,000円必須
世田谷区飼い猫3,000円6,000円必須
荒川区飼い猫3,000円6,000円必須

出典: 各区公式ページ(2026-08-22確認)。金額は助成される額

それぞれ、条件に細かい注意があります。

  • 新宿区: 区民(在住・在勤・在学)が区内で飼う猫が対象で、猫が区内にいない場合は対象外です。承認書には有効期限があります(承認を受けた月の翌月末まで。3月に承認を受けた場合は3月末まで)。別に「飼い主のいない猫」向けの制度もありますが、金額は別ページのため、ここでは金額を書きません。
  • 世田谷区: 区民の飼い猫が対象。都獣医師会(世田谷支部)加盟の区内の病院で、承認から90日以内に手術する必要があります。予算がなくなり次第、締め切りです。
  • 荒川区: 荒川区民が対象。屋外飼養の場合は術後に屋内飼養する誓約が必要です。年度ごとに予定頭数が決まっており、達成次第で終了します。

3区に共通する注意をまとめます。どれも手術前の申請が必須です(術後の申請では交付されません)。区民などの要件があり、予算や件数の上限で年度途中に締め切られることがあります。金額・条件は毎年度改定されます。

お住まいの地域の助成の調べ方

ここに挙げたのは3区だけです。全国の自治体を網羅した一次資料は見つからなかったので、調べ方をそのまま書きます。

検索窓に「(お住まいの自治体名) 猫 不妊 去勢 助成」と入れてみてください。たいてい自治体の公式ページが最初のほうに出てきます。そこで確認したいのは、次の5点です。

  1. 飼い猫が対象か(「飼い主のいない猫」だけの制度でないか)
  2. 金額はいくらか
  3. 事前申請が必要か(多くは手術の前に申請が必要)
  4. 区民などの要件はあるか
  5. 予算枠は残っているか(年度途中で締め切られることがある)

この5点さえ押さえれば、使えるかどうかがだいたい判断できます。

なぜ手術をするのか(行政の飼養基準)

「そもそも手術は必要なのか」という点について、行政の飼養基準がどう定めているかだけ、中立に紹介します。医療上の適否は主治医の判断です。

環境省の『家庭動物等の飼養及び保管に関する基準』には、繁殖制限として次のように書かれています。

所有者は、その飼養及び保管する家庭動物等が繁殖し、飼養数が増加しても、適切な飼養環境及び終生飼養を確保できるよう、(中略)去勢手術、不妊手術、雌雄の分別飼育等その繁殖を制限するための措置を講じること。

猫については、さらにこう定められています。

猫の所有者は、繁殖制限に係る共通基準によるほか、屋内飼養によらない場合にあっては、去勢手術、不妊手術等繁殖制限の措置を講じること。

これは「行政の基準がこう定めている」という事実の紹介であって、うちからの医療の指南ではありません。手術の時期・適否・術式は、猫の状態を診ている主治医と相談して決めてください。

この調査で分からなかったこと

数字が出せなかったところも、そのまま書きます。読者が別の資料を当たるかどうかを決められるようにするためです。

  • 手術の総額。この調査は項目ごとの料金で、麻酔・検査・入院を合わせた総額を尋ねた設問がありません。だからこのページには「だいたい◯万円」がありません
  • エリザベスカラー・術後服の料金。処置料・麻酔料の節をひととおり見ましたが、この項目がありません
  • 手術前にどの検査までやるかの標準。検査ごとの料金はありますが、実施範囲は扱っていません
  • 猫の体重別料金設定。設問が犬の3問だけです
  • 手術料の経年比較。前回調査と比べているのは初診料・再診料・時間外診療(深夜)・健康診断の4項目だけです
  • 東京都内3区以外の助成金額。全国を網羅した一次資料が見つかりませんでした

うちの場合(n=2の記録)

うちのココ(ブリティッシュショートヘア)とちくわ(マンチカン)は、2匹とも手術を済ませています。 ここは確定した事実として書けます。ちくわの去勢後は、エリザベスカラーの見慣れない姿に、先住のココが「違う子が来た」と一時びっくりして距離を置いていました(すぐに慣れました)。この様子は多頭飼いの記録に写真つきで書いています。

いっぽうで、手術にいくらかかったか、いつ受けたかは、今確認中です。 金額を「だいたいこのくらい」で埋めることはしないので、記録が取れ次第このページに実費として追記します。

関連するページ

このページについて(免責)

このページは、公的な一次資料で裏づけできる手術費の目安と、自治体の助成制度を紹介するものです。特定の手術方針や術式をすすめるものではなく、医療の指南もしません。

手術の費用は、麻酔・検査・入院などが加わって病院ごとに変わります。助成の金額・条件は自治体ごと・年度ごとに変わります。数字は目安として受け取り、最新の条件は各自治体の公式ページで、手術の適否や時期は主治医と相談して判断してください。猫の体調に気になるところがある場合は、自己判断せず、動物病院にご相談ください。

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よくある質問

猫の去勢・避妊手術の費用はいくらですか?

日本獣医師会『家庭飼育動物(犬・猫)の診療料金実態調査(令和5年9月公表・回答1,096施設)』では、猫の去勢が中央値12,500円、猫の避妊(卵巣子宮切除)が中央値22,500円でした。去勢は10,000〜15,000円未満に356件(32.5%)、15,000〜20,000円未満に329件(30.0%)が集まります。ただしこの調査の手術料には、すべて「※麻酔料除く」の注記が付いています。同じ調査の全身麻酔は中央値11,250円なので、去勢の手術料とほぼ同じ大きさの項目が別に立っている読み方になります。総額を尋ねた設問はこの調査に無いため、このページでは合計額を出していません。

手術料のほかに何がかかりますか?

同じ調査の中で、手術のまわりに立っている項目の中央値はこうです。全身麻酔11,250円、鎮静4,000円、局所麻酔2,500円、採血料750円、CBC検査1,500円、生化学検査6,250円、入院料(猫)2,500円、初診料1,500円、再診料750円、抜糸750円。どれが実際に請求されるか、どこまでがセット料金かは病院ごとに違い、この調査は組み合わせを扱っていません。したがって足し算はしません。窓口で内訳を確認してください。

避妊手術の術式で費用は変わりますか?

中央値は変わりませんでした。卵巣切除も卵巣子宮切除も22,500円です。違いが出るのは金額ではなく、答えた施設の数のほうでした。卵巣子宮切除は「対応外」が35件(3.2%)で、金額を答えたのは1,047施設です。卵巣切除は「対応外」が599件(54.7%)あり、金額を答えたのは446施設でした。同じ22,500円でも、それを支えている母数が2倍以上ちがいます。どちらの術式にするかは医療上の判断なので、主治医と相談してください。

猫の去勢・避妊に助成金は出ますか?

自治体によっては出ます。ただし「飼い主のいない猫」だけを対象にする区も多く、飼い猫が対象かどうかは自治体ごとに違います。飼い猫向けの助成を確認できたのは、東京都内では新宿区(去勢2,500円・不妊4,000円)、世田谷区(去勢3,000円・不妊6,000円)、荒川区(去勢3,000円・不妊6,000円)です(2026-08-22に各区の公式ページで確認)。いずれも手術前の事前申請が必須で、区民要件があり、予算や件数の上限で年度途中に締め切られることがあります。お住まいの自治体で最新条件を必ず確認してください。

自分の住んでいる地域の助成金はどう調べればいいですか?

「(お住まいの自治体名) 猫 不妊 去勢 助成」で検索すると、たいてい自治体の公式ページが見つかります。確認したいのは、飼い猫が対象か(飼い主のいない猫だけでないか)、金額はいくらか、事前申請が必要か、区民などの要件があるか、予算枠が残っているか、の5点です。多くの制度は手術の前に申請しないと交付されません(術後の申請では不交付になる区もあります)。金額と条件は毎年度改定されるので、必ず最新の公式ページで確認してください。

この記事が当てはまる範囲

手術料・麻酔料・検査料は日本獣医師会の全国調査(令和5年9月公表/調査期間 令和3年8月2日〜10月25日・回答1,096施設)の数値です。回答は開業会員構成獣医師6,739名のうち16.2%で、母集団に偏りがあります。この調査で猫の区分が独立して立っているのは不妊手術・入院料・輸血料・猫用ワクチン・FIV/FeLV検査・輸血関連(猫血液型)で、麻酔料・血液検査・抜糸は犬と猫を分けていません。手術料の設問にはすべて「※麻酔料除く」の注記が付いています。助成の金額と条件は東京都内3区のもので、2026-08-22に各区の公式ページで確認した時点の値です。自治体ごと・年度ごとに変わります。

一次資料に見つからなかったこと

  • 手術の総額(この調査は項目ごとの料金で、麻酔・検査・入院を合わせた総額を尋ねた設問がありません)
  • エリザベスカラー・術後服の料金(処置料・麻酔料の節を通して、この項目がありません)
  • 手術前にどの検査までやるかの標準(調査は検査項目ごとの料金で、実施範囲は扱っていません)
  • 猫の体重別の料金設定(体重別料金設定を尋ねた設問は犬去勢・犬避妊の3問だけで、猫の設問がありません)
  • 手術料が一連の処置あたりか、入院を含むか(「1回あたり」の単位注記が付いているのは調剤料だけです)
  • 手術料の経年比較(前回調査と比べているのは初診料・再診料・時間外診療(深夜)・健康診断の4項目だけです)
  • 東京都内3区以外の助成の金額(全国の自治体を網羅した一次資料は見つかりませんでした。調べ方をこのページに書いています)
  • 2021年より新しい全国の料金調査(日本獣医師会の調査は平成6年・10年・27年、令和3年の4回で、次回の予定は公表資料に見当たりません)