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COCO & CHIKUWA

Coat Color & Pattern

猫の毛色・柄ずかん

キジトラ・黒猫・三毛・茶トラ・ハチワレ・白猫・サバトラ。7つの毛色・柄が、どんな遺伝の仕組みで生まれるかを一次出典だけで整理しました。オレンジの原因遺伝子は2025年に特定されたばかりのARHGAP36、三毛のオスが極めて稀な理由、白猫と青い目・耳の話まで。数値・遺伝子名はすべて論文やUC Davisの資料で確認したものだけを載せ、確認できない部分は「整理途上」と正直に書いています。

柄のイメージイラスト(Illustration: COCO & CHIKUWA)。キジトラ・サバトラといった和名は日本で広く使われる俗称で、この名前を定義した遺伝学の一次資料はありません。各ページでは遺伝の仕組みを一次出典で確定させ、その表現型に和名を当てて説明しています。

「毛色と性格」の言説について

「三毛は気が強い」「茶トラは甘えん坊」——毛色から性格を言い当てる話をよく見かけます。これをどこまで信じてよいか、根拠の強さから正直にお伝えします。

毛色と行動の関連を調べた研究として、UC DavisのStelow 2016があります。飼い主へのインターネットアンケート(除外後 n=1,274・自己申告)で、オレンジ系のメス(三毛・サビを含む)や黒白・グレー白の猫が、日常のやりとりでヒトへの攻撃をやや多く報告された、という結果でした。

ただし、この結果には次の限界があります。ハンドリング時や動物病院の受診時では、毛色間の差はほとんど見られませんでした。飼い主の主観アンケートなので、因果ではなく関連の示唆にとどまり、自己申告のバイアスもあります。著者自身も「毛色を決める遺伝子が行動に関わる可能性は示唆するが、仮説の検証にはさらなる研究が必要」と述べています。

つまり、これらの俗説を肯定も否定もしないのが、いま言える正直なところです。1件の飼い主調査で関連が報告されたが、場面によって差が消え、著者も要追加研究としている。当サイトは断定を避け、根拠の強さをそのまま開示します。性格には大きな個体差があり、毛色から決まるものではありません。

出典:Stelow EA, Bain MJ, Kass PH 2016. The Relationship Between Coat Color and Aggressive Behaviors in the Domestic Cat. J Appl Anim Welf Sci 19(1):1-15(2026-07-05確認)