人気の猫種は、全年齢では混血猫・スコティッシュフォールド・アメリカンショートヘアの順(アニコム損保『家庭どうぶつ白書2024』1-4)。この記事は全年齢30品種と0歳の子猫30品種(1-5)を全順位そろえて掲載し、各行に相手側の順位とシェアを添えて「いま子猫で増えている品種」を読み解きます。サイベリアンやラグドールが子猫で順位を上げていました。数字は白書の一次データのみです。
結論:全年齢の人気は混血猫・スコフォ・アメショの順
もっとも数が多い猫は混血猫(28.3%)です。純血種に限ると、スコティッシュフォールド(14.1%)、アメリカンショートヘア(8.1%)、マンチカン(7.8%)の順に並びます。アニコム損保『家庭どうぶつ白書2024』の猫の品種ランキング(1-4・全年齢244,528頭)にもとづく割合です。
この記事では、全年齢の順位を出すだけでなく、0歳の子猫だけを見た白書1-5(35,706頭)の順位を並べて、いま子猫として迎えられている品種の傾向を読み解きます。表はどちらも全順位(全年齢30品種・0歳30品種)を載せています。数字は白書由来で、1桁も書き換えていません。定義や集計方法の原文は、末尾の出典(PDF)で確認してください。
全年齢の人気猫種ランキング全順位(0歳の順位を添えて)
白書1-4の全年齢ランキング30品種すべてです。ふつうのランキングと違うのは、右側に「0歳での順位とシェア」を添えている点です。全年齢では上位でも、子猫では順位が下がっている品種があり、その差に人気の移り変わりが表れます。品種名は、当サイトの図鑑にページがある22種だけリンクにしています。
| 全年齢順位 | 猫種 | 全年齢シェア | 0歳での順位 | 0歳シェア |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | 混血猫 | 28.3% | 1位 | 16.1% |
| 2位 | スコティッシュ・フォールド | 14.1% | 2位 | 14.2% |
| 3位 | アメリカン・ショートヘアー | 8.1% | 5位 | 6.5% |
| 4位 | マンチカン うちのちくわ | 7.8% | 3位 | 9.7% |
| 5位 | ノルウェージャン・フォレスト・キャット | 5.0% | 8位 | 5.7% |
| 6位 | ブリティッシュ・ショートヘアー うちのココ | 4.2% | 9位 | 5.6% |
| 7位 | ラグドール | 4.0% | 4位 | 6.5% |
| 8位 | 日本猫 | 3.3% | 16位 | 1.1% |
| 9位 | ロシアンブルー | 2.8% | 13位 | 2.4% |
| 10位 | メイン・クーン | 2.5% | 12位 | 2.8% |
| 11位 | ミヌエット | 2.5% | 7位 | 5.8% |
| 12位 | ベンガル | 2.3% | 11位 | 2.8% |
| 13位 | サイベリアン | 2.3% | 6位 | 6.1% |
| 14位 | ラガマフィン | 1.7% | 10位 | 3.5% |
| 15位 | ペルシャ(チンチラ) | 1.6% | 17位 | 1.0% |
| 16位 | ソマリ | 1.2% | 20位 | 0.9% |
| 17位 | エキゾチック・ショートヘアー | 1.1% | 14位 | 1.6% |
| 18位 | ペルシャ | 1.0% | 15位 | 1.2% |
| 19位 | アメリカン・カール | 1.0% | 19位 | 0.9% |
| 20位 | アビシニアン | 0.8% | 24位 | 0.5% |
| 21位 | スコティッシュ・フォールド・ロングヘアー | 0.6% | 21位 | 0.6% |
| 22位 | エキゾチック | 0.5% | 18位 | 0.9% |
| 23位 | シンガプーラ | 0.5% | 23位 | 0.5% |
| 24位 | シャルトリュー | 0.4% | 25位 | 0.4% |
| 25位 | ヒマラヤン | 0.3% | 27位 | 0.3% |
| 26位 | トンキニーズ | 0.3% | 22位 | 0.5% |
| 27位 | セルカーク・レックス | 0.2% | 28位 | 0.3% |
| 28位 | シャム | 0.2% | 29位 | 0.2% |
| 29位 | キンカロー | 0.2% | 26位 | 0.3% |
| 30位 | マンチカン・ロングヘアー | 0.1% | — | — |
出典: アニコム損保『家庭どうぶつ白書2024』1-4 猫の品種ランキング(全年齢・PDF 5ページ・集計は2022年度/2026-07-05確認)。0歳の順位とシェアは同白書1-5から当サイトが突き合わせて添えたものです。掲載は30品種の全順位。原典は白書のPDFで確認できます。
上位2つ(混血猫・スコティッシュフォールド)は全年齢でも子猫でも順位が変わりません。一方、全年齢8位の日本猫は0歳では16位まで下がります。純血種を子猫から迎える流れが強く、日本猫は成猫として数えられる割合が高いことが読み取れます。
順位だけでなくシェアも両方の列に出しているのは、順位が動いていなくてもシェアは動いていることがあるからです。混血猫とスコティッシュフォールドは順位こそどちらも変わりませんが、シェアの動き方は同じではありません。順位は他の品種との相対的な位置しか教えてくれず、どれくらい増えた/減ったかはシェアを見ないとわかりません。この「0歳シェア ÷ 全年齢シェア」を全品種で並べたものは、白書のデータから作った指標のページに世代交代比としてまとめています。
いま子猫で増えている品種(0歳ランキング)
次に、0歳の子猫だけを見た白書1-5の30品種すべてです。右側は全年齢での順位とシェアで、全年齢より上がっている品種が「いま子猫で増えている」候補になります。
| 0歳順位 | 猫種 | 0歳シェア | 全年齢順位 | 全年齢シェア |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | 混血猫 | 16.1% | 1位 | 28.3% |
| 2位 | スコティッシュ・フォールド | 14.2% | 2位 | 14.1% |
| 3位 | マンチカン うちのちくわ | 9.7% | 4位 | 7.8% |
| 4位 | ラグドール 子猫で上昇 | 6.5% | 7位 | 4.0% |
| 5位 | アメリカン・ショートヘアー | 6.5% | 3位 | 8.1% |
| 6位 | サイベリアン 子猫で上昇 | 6.1% | 13位 | 2.3% |
| 7位 | ミヌエット 子猫で上昇 | 5.8% | 11位 | 2.5% |
| 8位 | ノルウェージャン・フォレスト・キャット | 5.7% | 5位 | 5.0% |
| 9位 | ブリティッシュ・ショートヘアー うちのココ | 5.6% | 6位 | 4.2% |
| 10位 | ラガマフィン 子猫で上昇 | 3.5% | 14位 | 1.7% |
| 11位 | ベンガル | 2.8% | 12位 | 2.3% |
| 12位 | メイン・クーン | 2.8% | 10位 | 2.5% |
| 13位 | ロシアンブルー | 2.4% | 9位 | 2.8% |
| 14位 | エキゾチック・ショートヘアー 子猫で上昇 | 1.6% | 17位 | 1.1% |
| 15位 | ペルシャ 子猫で上昇 | 1.2% | 18位 | 1.0% |
| 16位 | 日本猫 | 1.1% | 8位 | 3.3% |
| 17位 | ペルシャ(チンチラ) | 1.0% | 15位 | 1.6% |
| 18位 | エキゾチック 子猫で上昇 | 0.9% | 22位 | 0.5% |
| 19位 | アメリカン・カール | 0.9% | 19位 | 1.0% |
| 20位 | ソマリ | 0.9% | 16位 | 1.2% |
| 21位 | スコティッシュ・フォールド・ロングヘアー | 0.6% | 21位 | 0.6% |
| 22位 | トンキニーズ 子猫で上昇 | 0.5% | 26位 | 0.3% |
| 23位 | シンガプーラ | 0.5% | 23位 | 0.5% |
| 24位 | アビシニアン | 0.5% | 20位 | 0.8% |
| 25位 | シャルトリュー | 0.4% | 24位 | 0.4% |
| 26位 | キンカロー 子猫で上昇 | 0.3% | 29位 | 0.2% |
| 27位 | ヒマラヤン | 0.3% | 25位 | 0.3% |
| 28位 | セルカーク・レックス | 0.3% | 27位 | 0.2% |
| 29位 | シャム | 0.2% | 28位 | 0.2% |
| 30位 | ボンベイ | 0.2% | — | — |
出典: アニコム損保『家庭どうぶつ白書2024』1-5 猫の品種ランキング(0歳のみ・PDF 5ページ・集計は2022年度/2026-07-05確認)。全年齢の順位とシェアは同白書1-4から当サイトが突き合わせて添えたものです。掲載は30品種の全順位。「子猫で上昇」タグは、全年齢より2ランク以上順位を上げた品種に当サイトが付けています(該当9品種)。原典は白書のPDFで確認できます。
もっとも動きが大きいのはサイベリアンで、全年齢13位から0歳6位へと7ランク上げています。ラグドール(7位→4位)、ミヌエット(11位→7位)、ラガマフィン(14位→10位)も子猫で順位を上げていました。うちのちくわと同じマンチカンも、全年齢4位から子猫では3位へ上がっています。長毛でおっとりした品種が、直近の子猫では選ばれやすい傾向が見えます。
全順位を載せてはじめて見えたことがあります。2ランク以上上げた品種は、上位だけを見ていたときの4種ではなく、9種ありました。ラグドール(7位→4位)、サイベリアン(13位→6位)、ミヌエット(11位→7位)、ラガマフィン(14位→10位)、エキゾチック・ショートヘアー(17位→14位)、ペルシャ(18位→15位)、エキゾチック(22位→18位)、トンキニーズ(26位→22位)、キンカロー(29位→26位)——この並びです。上位で目立っていた動きは上位だけの現象ではなく、頭数の少ない品種にも同じ向きで起きていました。抜粋の表では、この広がりは見えません。
もうひとつ、全順位にしたことで対比が作れない行も出てきました。マンチカン・ロングヘアーは全年齢の表にはありますが0歳の表には載っておらず、ボンベイはその逆です。白書はどちらも上位30品種までを載せているので、片方の表で30位以内に入らなかった品種は相手側の値が取れません。この行は空欄(—)のままにしてあります。推定値で埋めれば表はきれいにそろいますが、白書に無い数字を作ることになるので埋めません。
「人気=飼いやすい」ではない
ここまで人気の順位を見てきましたが、頭数が多いことと、飼いやすいことは別の話です。順位が高い品種でも、迎える前に知っておきたい健康の傾向を持つものがあります。
たとえば全年齢2位・子猫2位のスコティッシュフォールドは、あの折れ耳をつくる遺伝子が骨格の異常と結びつくことが、一次資料に記されています。人気だからと勢いで迎えるのではなく、事実を知ったうえで選んでほしい品種です。詳しくはスコティッシュフォールドのページで、診断はせずに正直にまとめています。
「うちの暮らしに合う猫」を性格・大きさ・健康の傾向から考える視点は、猫種ずかんの比較表にまとめています。人気の順位は、選ぶときのひとつの材料にすぎません。
この数字を読むときの注意(母集団について)
もうひとつ、年のことわりを書いておきます。この表は『家庭どうぶつ白書2024』(2024年12月公表)に収録されたものですが、数えている期間は2022年4月1日〜2023年3月31日に契約を開始した猫です。「2024年の人気ランキング」として引用されるのを見かけますが、実際に数えられたのはその2年前の1年間になります。白書の名前の年と、集計された年は別物です。
このランキングは、すべてアニコム損保のペット保険契約データです。日本のすべての猫を数えたものではありません。ペット保険は子猫のうちに加入することが多く、純血種の割合も高いため、若齢・純血種に偏った母集団になります。
そのため、ここでのシェアや順位は「ひとつの大きなデータでの傾向」として読んでください。地域の保護猫や、保険に入っていない猫の数はここに含まれません。全順位・全品種と正確な定義は、末尾の出典(白書PDF)で確認できます。
よくある質問
人気の猫種ランキング1位は?
アニコム損保『家庭どうぶつ白書2024』(1-4・全年齢)では、混血猫が28.3%で1位です。純血種に限ると、スコティッシュフォールド14.1%、アメリカンショートヘア8.1%、マンチカン7.8%と続きます。これはアニコムのペット保険契約データにもとづく割合で、日本全体の飼育数そのものではありません。
いま子猫で人気が伸びている猫種は?
0歳の子猫だけを見た白書1-5では、全年齢の順位より上がっている品種があります。サイベリアンは全年齢13位から0歳6位へ、ラグドールは7位から4位へ、ミヌエットは11位から7位へ順位を上げていました。直近で子猫として迎えられている品種の傾向が読めます。
人気の猫種は飼いやすいということですか?
人気の高さと飼いやすさは別の話です。頭数が多い品種でも、迎える前に知っておきたい健康の傾向を持つものがあります。たとえば人気2位のスコティッシュフォールドは、折れ耳をつくる遺伝子が骨格の異常と結びつくことが一次資料に記されています。当サイトの各品種ページで正直にまとめています。
これは2024年の人気ランキングですか?
出典はアニコム損保『家庭どうぶつ白書2024』(2024年12月公表)ですが、集計されているのは2022年4月1日から2023年3月31日までにペット保険の契約を開始した猫です。白書の名前についている年と、実際に数えられた期間は別物なので、「2024年に迎えられた猫のランキング」ではありません。当サイトでは白書の集計期間をそのまま書いて、年をぼかさないようにしています。
このランキングはどのデータにもとづいていますか?
アニコム損保『家庭どうぶつ白書2024』の猫の品種ランキング(1-4全年齢244,528頭・1-5の0歳35,706頭)です。ペット保険の契約データで、若齢・純血種に偏る母集団のため、日本のすべての猫を代表する値ではありません。全順位は白書のPDFで確認できます。